第72話:知られざること

フランベア「ガルル、……がる、ガルウ……!」
ステラ「父様、母様……。」
アレク「えっ!?」
ステラ「……モンスターの中にも、極まれに人間を襲わないよう、自制できるモンスターがいるの。捨て子だった私は、このモンスターたちに育てられたわ。」
ステラ「……けれど、私が物心つくようになった頃、彼らの自制が難しくなったようなの。」
ステラ「それで私はこの村に降りた。それが誰も傷つかない選択だと思って……。」
ユウ「ステラ、それは……。」
ステラ「ただの言い訳ね。」
ステラ「彼らの存在を村に知らせなかったのは、彼らが傷つけられたり、私の知らない癒し手に、勝手に癒されたくなかったから。」
ステラ「……でも、今はあなたがいるわ。私のわがまま、聞いてくれるかしら?」
ユウ「……もちろん。まさかこんな形でステラの両親に挨拶することになるとは思わなかったけどさ。」
ステラ「ふふ、なら今度はふたりっきりで会いに来てもいいわよ。」
ステラ「だから、……お願いね。わたしの癒し手さん。」

第一部二章

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