第63話:昔みたいに

ユウ「なんとか、癒せたな。トト、頑張ってくれてありがとな。」
トト「きゅっ!」
シエット「ユウ!怖がりのくせに無理して、……あれ、泣いてない!?」
ユウ「いつの話してんだよ!?」
シエット「前はモンスターに会うたびに半泣きになってたのに……。」
シエット「……子供の頃に、私をラビューンからかばってくれたときあったよね。」
シエット「あのときのユウってば、すっごくカッコ悪かったんだよ?だから私が、代わりに守ってあげなきゃって思ってたのに。」
シエット「……思ってたのになあ。いつの間にそんなかっこよくなってたのかな。……反則、だぞ。」
ユウ「シエット……。」
シエット「……あーあ、これで私もお役御免かな?……ずっとあの村で一緒に暮らしていくんだと思ってたのに、なんだかユウが遠くなっちゃったね。」
ユウ「……シエット、俺は……、……俺は、……激弱だ!このパーティの中で最弱であると断言できる。アレクよりもだ!」
アレク「そこでボクを引き合いに出さないで!?」
ユウ「みんなに助けてもらってここまでやってきた。……俺はずっと仲間を探してる。なにしろ俺は弱いからな。たくさんの仲間が必要なんだ。」
ユウ「そういうわけで、……シエット。俺と一緒に来て欲しい。また、俺を助けて欲しい。」
ユウ「……村にいた頃みたいにさ。」
シエット「ユウってさ、ほんと、……しょうが、ないなあ……っ。そこまで言われたら付いていくしかないよ……!」
シエット「ユウ。ありがとう、なんて、……言わないからね!」

第一部二章

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