第4話:旅立ち

ユウ「癒術士からメルクの正体についての手がかりを得た俺たちはエストアの村へ向かうことにした。」
メルク「誰に向かって話しているのです?」
ユウ「いや、チュートリアルを飛ばした人にもストーリーがわかるようにだな……。」
?(シエット)「ちょーっと待ったあ!」
ユウ「シエット!?」
シエット「幼馴染の私に相談もなく旅立つってどういうこと!?」
シエット「大体、貧弱なユウなんて村の外に出たら、まず野営の仕方がわからず、かつご飯も作れなくて、すぐ泣いて帰ってくることになるんだから!」
ユウ「ふたりとも人をそんなダメ人間みたいに言うなよ……。」
ユウ「シエットは過保護すぎるんだよ。俺は一人でご飯も作れるし、旅もできる。それに旅に出るってもう決めたんだよ。」
シエット「どうしても行くって言うなら、……私もついてく!」
ユウ「はあ!?何言ってんだよ。自分のステータス考えてみろよ。ゲームなら村娘Aだぞ?」
シエット「そんなこと言ったら、ユウなんか村人Dくらいでしょ!」
ユウ「とにかく、シエットは俺と違って癒し手でもないし、戦えないだろ。連れてけないっての。」
シエット「うっ、ユウの馬鹿!なんでわかってくれないのさ!」
シエット「もういい、勝手にすれば!ユウのロリコン!メルクと駆け落ちしたって村中に言いふらしてやる!」
ユウ「なんでそうなるんだよ!そもそも俺にそんな属性はない!」

メルク「よかったのです?あのまま村を出て……。」
ユウ「しょうがないだろ。シエットが心配してたのはわかるけど、どっちみち連れていけないんだし。」
ユウ「……で、だ。どうしてこいつもついてこようとしてるんだ?」
トト「きゅっ?」
メルク「ティンクルシードをくれたモンスターがそのまま付いてくるなんて、珍しいのですよ。よっぽど好かれているのですよ!」
トト「きゅっ!」
「にぎゃああああ!」
メルク「まったく、ユウさんってば、ちょっとモンスターに擦り寄られたくらいで情けな……。」
ユウ「俺の悲鳴じゃないぞ!?」
メルク「だったらいったい……、……ユウさん!あちらのほうで男の子がモンスターに囲まれているのですよ!」

第一部一章

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